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小筆の種類と選び方 — 初心者におすすめの一本は?



小筆には、大きく分けて 「腰毛のある小筆」 と 「水筆(無芯筆)」 の2種類があります。

構造の違いを理解しておくと、書き心地や扱いやすさがぐっと変わります。



1. 腰毛のある小筆


穂先の根元に「腰毛(こしげ)」があり、穂先を支えてくれる構造です。この腰毛があることで筆が安定します。



腰毛のある小筆の例
腰毛のある小筆

↗︎腰毛付き(毛の種類が異なり、色の違いがわかる)



2. 水筆(無芯筆)


「水筆(すいひつ)」は、芯を持たず、毛の長さがすべて同じ構造の筆です。穂全体で円錐形をつくるため、筆の動きが滑らかで、太細や抑揚をつけやすいのが特徴。


水筆(小筆)の例
水筆(無芯筆)

↗︎穂全体が同じ長さ・同色でまとまり、しなやかに動くのが特徴。




3. 初心者におすすめの一本は?


おすすめは、腰毛のある小筆(腰毛と穂先の色が違う(=毛の種類が異なる)タイプです。

なぜなら、筆をおろす際に「どこまで糊を落とすか」の目安になるからです。


ただし、このタイプの筆で、同じ色の腰毛で作られている場合もあり、注意が必要。その場合は穂先と腰毛の境目が見分けにくく、初めての筆おろしでは少し難しく感じるかもしれません。そのため、腰毛のある小筆で、腰毛と穂先の色が違うタイプをおすすめします。


→水筆タイプは、筆使いに慣れた中級者以上におすすめです。


繊細な筆圧や速度の違いがそのまま線に現れ、より表現の幅を広げてくれますが、自由度が高い分、初心者にはやや扱いが難しい場合もあります。



4. 筆選びの一言アドバイス


初めての一本には、腰毛のある小筆を選びましょう。穂先と腰毛の色が違うタイプなら、筆おろしの目安にもなり安心です。筆を使いこなすほど、その違いが確かな実感として現れてきます。




\ まずは気軽に体験してください /


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